思えば、学校の「放課後」は、僕が“生きた”時間だった。
最高に、“輝いた”時間だった。
僕の人生のすべてが、あの時間に“詰まっていた”。
だから、“本番”だった。
僕たちより少しだけ長く生きている人間は、
「社会人生活が本番で、学生はそのための練習だ。」なんて言うけれど、
僕たちはそれを信じない。
社会に生きる放課後を、共に作ろう。
これからが、本番だ。
By Konahiki Yutori(1995-)
デザインと、ことば。
どうもでございます。
『hocago Project』ライティング担当のユトリ・コナヒキです。
最近はブログ冒頭に記事の概要を書くことにハマっています。訳のわからないことばを並べるだけの簡単な作業です。楽しいよ。でも、作業時間12分。
さて、冒頭の謎コピーはさておき、今回のテーマである「新卒採用ページ」の話をしましょう。
先日OPENした博報堂の新卒採用ページ。
素敵だなって思って、見惚れてました。
大手広告代理店のページは本当にどれもが素敵だなって思います。
「すごいページだなぁ」なんて、コーディングの知識皆無の僕が思うわけです。
多分それって、デザインだったり、写真がすごいなぁって感じているのだと思います。
でも、素敵なデザインには、必ずと言っていいほどに素敵なことばが載せられているものです。
デザインに目が行きがちでも、それを支える「コピー」に宿る力が、そのデザインを昇華させているのです。
これから4つの広告代理店の2020年度新卒採用ページをご紹介します。
素晴らしいデザインを、素晴らしいことばとともに、お送りいたします。
日本のトップクラスをひた走ってきた広告代理店たちだ。面構えが違う。
電通
広告はもう、ひとつのやり方でしかない。
もっとワクワクする未来をつくるために、
アイデアのカタチにルールなんてない。
さあ、キミは電通をどう使うか。
個性をどこまでも発揮できる自由が、ここにある。
いくつもの常識を越えてきた先輩たちがいる。
大きな夢を描くほど、世界が広がる出会いが待っている。
荒削りでいい。これまでの電通からはみ出していけ。
その先に、無限の可能性があるのだから。

ADK
仲間より多く内定貰いたいとか。周りからスゴいと思われたいとか。
もう、そういう就活を終わりにしよう。
就活は、内定すれば終わりじゃない。
入社して、活躍するまでが、これからのゴールだ。
ADK RECRUIT 2020は、スタメン採用。
次のADKをつくる、新しいタイプの人材を募集する。
先輩の代打にも、ベンチを温める補欠にも、なってるヒマはない。
いきなり戦って。いきなり失敗して。いきなり学んで。いきなり活躍して。
いきなり目立っていけ。
遠慮なんて、誰のためにもならない。常識なんて、後からついてくる。
次の主役たちよ。
キミがスタメンになれる強みは、なんだ。

東急エージェンシー
“今時、前のめりに仕事を頑張るなんてダサい”
という風潮こそダサいと。
世界中を驚かせるような体験をこの手で創り出す!
そう本気で考える人で東急エージェンシーはできていて、
そう本気で考える人を東急エージェンシーは待っている。
新卒も中堅もベテランも関係ない。
フィールドは限りなくフラットだ。
本気になったヤツに平等にチャンスは巡ってくる。
さぁ、手を挙げよう、気持ちをぶつけよう。
キミだけが持つ感性が新しい時代を作るんだ。
本気の本気で走りきった先にある景色を、
キミと一緒に見てみたい。

博報堂
ひとり、またひとりと続いてゆく。
話題が生まれ、ビジネスが広がり、暮らしが変わることさえある。
けれど広告が人の心に届くことは、ますます難しくなってきた。
情報は24時間飛び込んでくる。生活者が自ら発信し、拡散してゆく。
そんな時代に、これまでのやり方で通用するわけがない。
だからチームが必要だ。ロジカルな人、ムードメーカー、思慮深い人、ひねくれ者。
一人ひとり違う個性とスキルを持ち寄って、
まだ誰も見たことがないものを創らなくちゃいけない。
だから、一緒に挑戦してほしい。
あなたの想いが、あなたの言葉が、あなたの人生が、
世の中を動かす起点になるのだから。
心を動かすことから、すべてが始まる。

コピーライターってすごい仕事だ、と本気で思う。僕はこのコピーに心を動かされた。だから博報堂に応募します。
博報堂のSPECIAL……?
博報堂の採用ページを長い時間見つめていたら、メニューに「SPECIAL」という項目があることに気づきました。
すかさずクリックしてみると……
なんじゃこりゃぁ……びっくりしだだぁ……。
「超理系採用」なるものを行っているみたいです。
データを器用に扱う人材が欲しいらしく、「QUESTION」なる設問を用意しています。
なんじゃこりゃぁ……むりだぁ……。
詳しくは博報堂「超理系採用」ページでどうぞ。
まとめ
全部で4社を紹介しました。
採用ページへの力の入り具合がすごいっていうのを紹介したかったのですが、路線を変えてコピーを中心に紹介することにしました。
僕、ライティング担当ですし。
全体的なコピーの特徴としては、「広告ってこれからきつくなるぜ」的なことを伝えるコピーが多いこと。「普通のやり方」じゃダメだぜってね。
インターネットの発達で、クライアントとユーザーの目が肥えてきたのでしょう。
それを身近に、敏感に感じ取ってきた彼らだからこそ書けるコピーなのでしょう。
贔屓目抜きで、個人的に1番響いたのは「ADK」のスタメン云々のコピーかなぁ。
ページ自体はやっぱり「博報堂」が1番良かった。ページ内で毎年いろいろなクリエイティブチームを紹介してくれるのですが、今回のキリンビバレッジTEAMはなんだかほんとうに楽しそうで、格好良かった。
学生の頃は全く思わなかったのですが、チームで仕事するって、いいなぁって思いました。
余談ですが、今日はたまたま「back number」の曲を聞きながら作業しました。
ふと思いました。ボーカルの清水依与吏さんって歌詞作るセンスが尋常じゃないですよね。特に「高嶺の花子さん」の歌詞は面白いです。ひたむきな詞に、ちょっとユーモアが入っていたりしてね。
多分、この人はコピーライターにもなれたと思います。
そんなことを思ったりしてみながら、締めとしたいと思います。
さようなら、またお会いしましょう。
「使え。」じゃなくて、「つかえ。」とする理由やいかに。
ボディ部分は211文字。200字ぐらいで伝えたいことをピシッと伝えるって、ほんとうに難しいはずなのに。